オウンドメディアは何を目的に運用する?4パターンの運用コストと成果指標を解説

2025年11月13日10時00分

  • 「オウンドメディアを始めたいけど、何を目的にすればいいかわからない...」
  • 「目的を決めずに始めて、途中で運用が止まってしまった」

この記事をご覧の方は、オウンドメディアの立ち上げや運用に関して、上記のようなお悩みをお持ちではありませんか?

本記事では、オウンドメディアの目的と、目的によって変わる運用の違いについて解説していきます。

結論として、オウンドメディアは目的によって必要な予算・期間・体制が10倍以上変わります。目的と手段がミスマッチだと、どれだけ頑張っても成果は出ません。

ぜひ本記事を参考に、自社に最適なオウンドメディア戦略を検討してみてください。

この記事でわかること

  • 目的によって運用コスト・期間が全く異なる理由
  • 失敗する企業の典型的な3つのパターン
  • 中小企業が認知拡大を実現する現実的な方法

オウンドメディアの目的の重要性

「オウンドメディアを始めよう」と考える企業は多いですが、まず押さえておくべきは、目的によって必要なリソースが全く異なる点。

オウンドメディアの代表的な目的は、以下の4つに分類できます。

目的

月間記事数

年間コスト

効果が出るまで

主な成果指標

認知拡大・ブランディング

10-20本以上

600万円前後

1年以上

PV数、検索順位

リード獲得・顧客育成

8本程度

400万円前後

~6ヶ月程度

CV数、リード数

採用強化

4本程度

200万円前後

~3ヶ月程度

応募数、質

顧客サポート

2本程度

100万円前後

即効性あり

問い合わせ削減率

※数字は目安です

この表を見れば分かる通り、「認知拡大」を目的とする場合と「顧客サポート」を目的とする場合では、必要なコストが大きく違います。効果が出るまでの期間も、即効性があるものから1年以上かかるものまで様々です。

多くの企業が「月に2-3本くらい記事を書けば何とかなるだろう」と考えてスタートしますが、狙うキーワードによっては月20本以上が必要。月2-3本では、SEOで上位表示されるまでに数年かかることもあるでしょう。

逆に、顧客サポートが目的なら月2本でも十分機能します。FAQや使い方ガイドを充実させれば、すぐに問い合わせ対応の工数削減につながるからです。

つまり、「オウンドメディアをやるかやらないか」ではなく、「何を目的にするかで、やるべきことが根本的に変わる」のです。

失敗する企業の共通パターン

オウンドメディアを立ち上げたものの、1年以内に更新が止まってしまう企業は全体の約7割。

失敗する企業には、明確な共通パターンが存在します。

パターン①:認知拡大したいのに記事が書けない

「新規顧客を増やしたい」「会社の知名度を上げたい」という目的でオウンドメディアを始めたものの、月に2-3本しか記事を公開できず、SEO効果が全く出ないパターンです。

認知拡大を目的とする場合、月に10-20本程度質の高い記事を継続的に公開する必要があります。1記事あたり5-8時間かかるとして、月100-160時間の作業が発生。これは1人の担当者では到底回せません。

しかし多くの企業は、この作業量を甘く見積もってスタートします。最初の1-2ヶ月は頑張って記事を書いても、ネタ切れと時間不足で徐々に更新頻度が落ちていくのです。

半年経っても月間1,000PV程度で、「こんなに頑張っているのに誰も見てくれない」と担当者のモチベーションは崩壊。結果として、放置されたオウンドメディアが出来上がります。

パターン②:リード獲得したいのに無関係な記事ばかり

「問い合わせを増やしたい」という目的でオウンドメディアを始めたものの、自社の商品・サービスと全く関係ない記事ばかり書いてしまうパターンです。

例えば、人事系SaaSを提供している企業が、「ビジネスマナー」や「仕事の効率化」といった一般的なテーマで記事を量産しても、自社サービスへの導線が弱く、リードにはつながりません。PV数は増えても、問い合わせはゼロという状況が続きます。

リード獲得を目的とするなら、ユーザーが自社サービスを検討する段階で検索するキーワードを狙う必要があります。「人事評価システム 比較」「勤怠管理ツール おすすめ」など、購買意欲の高いキーワードです。

しかし、こうしたキーワードは競合も多く、上位表示が難しい。そのため「とりあえずアクセスが集まりそうなテーマ」で記事を書いてしまい、結果的にリードが獲得できないのです。

パターン③:複数の目的を同時に追って中途半端に

「認知拡大もしたいし、採用も強化したい」と複数の目的を同時に追ってしまい、どれも中途半端になるパターンです。

限られたリソースで複数の目的を達成しようとすると、記事の方向性がバラバラになります。ある記事は業界知識を紹介し、別の記事は社員インタビュー、また別の記事は商品紹介...といった具合に統一感がなくなるのです。

その結果、サイト全体のテーマ性が弱まり、SEO評価も分散。どの目的に対しても十分な成果が出ず、「何のためにやっているのか分からない」状態に陥ります。

オウンドメディアを成功させるには、最初は1つの目的に絞り、そこで成果を出してから次の目的を追加するのが鉄則です。あれもこれもと欲張ると、すべてが失敗に終わります。

【目的別】オウンドメディアで成果を出すために必要なもの

ここからは、各目的別に「何が必要で、どんな企業に向いているのか」を具体的に解説していきます。

①認知拡大・ブランディング目的

必要なもの

  • 月20本以上の記事を継続的に制作できる体制
  • SEOの専門知識(キーワード選定、内部対策、コンテンツ設計)
  • 最低1年間は成果が出なくても耐えられる予算と覚悟

認知拡大を目的とする場合、検索エンジンで上位表示されることが必須です。そのためには、競合サイトよりも多くの記事を公開し、より質の高いコンテンツを提供する必要があります。

月20本の記事制作には、ライター・編集者・SEO担当の専任チームが必要。外注する場合は1記事1-3万円として、月20-60万円のコストが発生します。年間で240-720万円の投資です。

さらに、記事を公開してから検索上位に表示されるまでに6ヶ月から1年以上かかります。その間はアクセス数もほぼゼロで、問い合わせや売上には全く貢献しません。この待ち時間に耐えられる予算と、経営陣の理解が不可欠です。

向いている企業

  • マーケティング予算がある大手企業
  • すでに制作チームが社内にいる企業
  • 長期的なブランディングを重視する企業

向いていない企業

  • 年間予算が200万円以下の中小企業
  • 担当者が1-2名しかいない企業
  • すぐに成果を求められる企業

②リード獲得・顧客育成目的

必要なもの

  • ターゲット顧客の課題を深く理解するリサーチ力
  • 記事から問い合わせまでのコンバージョン導線設計
  • 営業部門との連携体制

リード獲得を目的とする場合、単にアクセス数を増やすだけでは意味がありません。自社の商品・サービスに興味を持つ層が検索するキーワードで上位表示し、記事を読んだユーザーを問い合わせや資料請求へ誘導する導線が必要です。

月8本程度の記事でも、ターゲットを絞り込んで質の高いコンテンツを作れば十分機能します。ただし、1記事あたりのリサーチ時間が長くなるため、月40-80時間の作業が発生するでしょう。

また、記事内にCTA(問い合わせボタンや資料請求フォーム)を適切に配置し、ランディングページを最適化する必要があります。コンテンツ制作だけでなく、マーケティング全体の設計スキルが求められるのです。

向いている企業

  • BtoB企業で商材が明確な企業
  • すでに営業チームがあり、リードを活用できる体制がある企業
  • ターゲット顧客の課題を深く理解している企業

向いていない企業

  • ターゲットが曖昧で「誰に売りたいか」が定まっていない企業
  • 商品・サービスの強みを言語化できていない企業
  • 営業チームがなく、リードを活かせない企業

③採用強化目的

必要なもの

  • 社員インタビューや撮影への協力体制
  • 継続的な更新を維持する仕組み
  • 自社の魅力を言語化するライティング力

採用強化を目的とする場合、求職者が知りたい情報—社員の働き方、オフィス環境、企業文化、キャリアパス—を発信していきます。求人媒体では伝えきれない「リアルな会社の雰囲気」を伝えることで、ミスマッチを防げるのです。

月4本程度の更新でも、社員インタビューや社内イベントレポートなど、質の高いコンテンツを継続的に公開すれば効果は出ます。ただし、社員への取材・撮影・記事化に1本あたり20-30時間かかるため、社内の協力が不可欠です。

また、採用シーズンだけ更新して後は放置、という運用では逆効果。「情報が古い」「更新されていない」という印象を与え、企業の信頼を損ねてしまいます。

向いている企業

  • スタートアップやベンチャーで認知度が低い企業
  • 社員の協力が得られ、インタビューに応じてくれる企業
  • 採用難に悩んでおり、自社の魅力を伝えたい企業

向いていない企業

  • 社員が取材を嫌がる、協力が得られない企業
  • 採用活動自体が活発ではない企業
  • すでに応募が殺到している企業

中小企業が「認知拡大」を目的にする場合の現実的な選択肢

ここまで読んで、「うちは認知拡大が目的だけど、年間600万円も予算がない...」と感じた方も多いのではないでしょうか。

実際、中小企業にとって最も需要が高いのは「認知拡大」ですが、従来の方法では現実的ではありません。

ここでは、中小企業が認知拡大を実現するための選択肢を比較していきます。

従来の方法:自社でコンテンツを量産

従来の方法は、月10-20本の記事を継続的に公開し、SEOで上位表示を狙うパターンです。

  • 年間コスト:240-1,200万円
  • 効果が出るまで:1年以上
  • メリット:成功すれば継続的な流入が見込める
  • デメリット:膨大なコスト、長い待ち時間、途中で予算が尽きるリスク

外注する場合、1記事5万円として月20本で月100万円。年間1,200万円のコストです。社内で制作する場合も、専任の編集者・ライターを雇えば人件費がかかります。

さらに、記事を公開してから検索上位に表示されるまでに最低6ヶ月。その間はほぼアクセスゼロで、成果を実感できません。途中で予算が尽きて中止すれば、それまでの投資はすべて無駄になるのです。

広告の活用:リスティング・SNS広告

即効性を求めて、リスティング広告やSNS広告で認知拡大を図る方法もあります。

  • 年間コスト:120-360万円
  • 効果が出るまで:即日
  • メリット:すぐにアクセスが集まる、ターゲティング精度が高い
  • デメリット:広告を止めれば流入もゼロ、継続的な費用負担

月10-30万円の広告予算で、検索結果の上部に広告を表示させたり、SNSでターゲット層にリーチしたりできます。即効性はありますが、広告配信を停止すれば流入もゼロに。費用をかけ続ける必要があります。

また、広告費の高騰も問題です。競合が多いキーワードでは、1クリックあたり数百円から数千円になることも。限られた予算では、十分な認知拡大効果を得られないでしょう。

外部メディア活用:大手メディアからの流入

自社でコンテンツを作るのではなく、既に巨大なアクセスを持つ外部メディアを活用する方法です。

  • 年間コスト:従来は高額、または不確実
  • 効果が出るまで:即日から数日
  • メリット:大量のアクセスが短期間で獲得できる、SEOの待ち時間がない
  • デメリット:従来は高額な広告費が必要、または掲載される保証がない

月間数億PVの大手ニュースサイトに情報が掲載されれば、一気に数万から数十万のアクセスが見込めます。SEOで上位表示されるまで1年待つ必要もありません。

ただし、従来は以下のような課題がありました。

  • 大手メディアへの広告出稿には数十万円から数百万円が必要
  • プレスリリース配信サービスを使っても、掲載される保証はない
  • 一度掲載されても、継続的な流入導線が作れない

つまり、「効果は高いが、コストも高い or 不確実」という状況でした。

しかし、安価かつ確実に露出が期待できるメディアがあれば、話は別です。

月額1万円で認知拡大を実現する「BiZ PAGE+」

BiZ PAGE+は、月間約3億PVのライブドアニュースと企業を繋ぐ新しいコーポレートサイト制作サービスです。

従来のオウンドメディアが抱える「高額なコスト」「成果が出るまでの待ち時間」「継続的な制作負担」をすべて解決する仕組みを提供しています。

具体的には、企業のコーポレートサイトをライブドアのポータルサイト上に制作し、そこから月1本のプレスリリースをライブドアニュースに配信できます。さらに、ライブドアニュースの関連記事から、ハッシュタグを通じて自動的に自社のコーポレートサイトへ誘導する仕組みが構築されるのです。

つまり、「コーポレートサイト制作」「大手メディア掲載保証」「継続的な流入導線」の3つが、月額1万円で一体化したサービス。月に何十本も記事を書く必要はなく、月1本のプレスリリースだけで大手メディアへの露出が実現します。

従来のオウンドメディアとの比較

認知拡大を目的とした従来のオウンドメディア運用には、例として以下のコストが発生します。

  • 記事制作費:月20本として月30万円
  • SEO対策費:月15-30万円
  • 運用管理費:月10-20万円

このケースだと、合計で月55-80万円、年間で600-960万円の投資が必要です。しかも効果が出るまでに1年以上かかり、途中で予算が尽きれば投資はすべて無駄になってしまうでしょう。

一方、BiZ PAGE+は年間わずか12万円(月額1万円×12ヶ月)で運用できます。年間で約588-948万円のコスト削減が可能となります。

しかも、初月からライブドアニュースへの掲載が保証されているため、待ち時間はゼロ。ハッシュタグ連動により、一度配信したプレスリリースは関連ニュースが出るたびに自動的に自社サイトへの導線となり、継続的な流入が見込めます。

BiZ PAGE+に含まれるサービス

月額1万円で以下のすべてが含まれます。

  • 月1本のプレスリリース配信(ライブドアニュース掲載保証付)
  • コーポレートサイトの制作・運用
  • サーバー・ドメイン費用
  • 管理費
  • 月1回の無料修正対応

これらを個別に調達すれば、月額8万円以上かかるサービスがすべて含まれています。初期費用も6万円と低く抑えられているため、スタートアップ企業でも導入しやすい価格設定です。

BiZ PAGE+を導入すべき企業の特徴

BiZ PAGE+は、特に以下のような企業に最適なソリューションです。

認知拡大したいが予算が限られている中小企業

「新規顧客を増やしたいが、年間1,000万円以上のマーケティング予算はない」という中小企業に最適です。月額1万円で、月間3億PVのライブドアニュースへの露出が得られます。

従来のオウンドメディアに年間1,500万円かけていた企業なら、BiZ PAGE+に切り替えることで大きなコスト削減が可能です。浮いた予算を商品開発や営業強化に回すこともできるでしょう。

月1本のプレスリリースだけで済むため、作業負荷も最小限。本業に集中しながら、認知拡大を実現できるのです。

記事を量産できず、SEOで失敗した企業

「オウンドメディアを始めたが、記事を書き続けられずに放置してしまった」という企業にも適しています。

BiZ PAGE+なら、月1本のプレスリリースだけで大手メディアへの掲載が保証されます。記事のネタ作りに悩む必要もなく、自社の新製品リリース、イベント開催、実績報告など、プレスリリースとして発信すべき情報を月1回まとめるだけ。

SEO効果が出るまで1年待つ必要もありません。配信した瞬間から大手ニュースサイトに掲載され、即座にアクセスが発生します。

すぐに認知拡大の成果を出したい企業

「今期中に成果を出さないと予算が削られる」というプレッシャーを抱える担当者にも最適です。

月間3億PVのライブドアニュースへの掲載が保証されており、初月から確実な露出が得られます。プレスリリース配信により、大手メディア掲載という第三者からの評価を得ることで、企業の信頼性も大きく向上するでしょう。

また、効果測定も容易です。ライブドアニュースへの掲載実績、コーポレートサイトへの流入数など、明確な数値で投資対効果を把握できます。経営陣に対して「今月はこれだけの成果がありました」と報告しやすいのです。

詳しくは、「BiZ PAGE+」のサービス詳細をチェックしてみてくださいね。

https://bizpageplus.ryogeisya.co.jp/lp/

まとめ

失敗する企業の共通点は、「目的と手段のミスマッチ」。認知拡大したいのに記事が書けない、リード獲得したいのに無関係な記事ばかり、複数の目的を追って中途半端になる、といったパターンが典型的です。

特に中小企業が認知拡大を目指す場合、従来の方法では多くのコストがかかり、効果が出るまでに1年以上待つ必要があります。広告を使えば即効性はありますが、継続的な費用負担が重くのしかかるでしょう。

BiZ PAGE+なら、月額1万円で月間3億PVのライブドアニュースへの確実な掲載が実現でき、コスト削減が可能。ハッシュタグ連動により、配信後も継続的な流入が見込めます。

認知拡大したいが予算が限られている中小企業、記事を量産できずSEOで失敗した企業、すぐに成果を出したい企業にとって、BiZ PAGE+は費用対効果の高い選択肢となるでしょう。

詳しくは、「BiZ PAGE+」のサービス詳細をチェックしてみてくださいね。

https://bizpageplus.ryogeisya.co.jp/lp/

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